http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170518/k10010985441000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

死んだ野鳥などから鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが今シーズンは200件余りと過去最多となりましたが、環境省は流行がほぼ終息したとして警戒レベルを通常に引き下げました。ただ、詳しい感染経路はわかっておらず、今後、分析を進めることにしています。
環境省によりますと、去年11月からことし3月末までの今シーズンは、死んだ野鳥やフンなどから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたケースが22の都道府県で合わせて218件に上りました。

これは、過去最多だった平成22年10月から翌23年3月までのシーズンの62件に比べおよそ3.5倍に増えていて、都道府県別では、茨城県の62件が最も多く、次いで岩手県の20件、新潟県の19件などとなっています。

この影響で、全国の動物園で鳥の展示を休止するなどの動きが相次いだほか、死んだ野鳥から小動物が養鶏場にウイルスを運び、ニワトリに感染した疑いがあるケースも報告されました。

環境省は去年11月、警戒レベルを最も高い「3」に引き上げ監視体制を強化していましたが、渡り鳥の飛来が終盤を迎え、流行はほぼ終息したとして今月12日までに警戒レベルを通常の「1」に引き下げました。

今シーズンの詳しい感染経路はわかっていませんが、韓国の農場でも日本と同じ型のウイルスの感染が相次いだことから、今後、分析を進めることにしています。

5月18日 4時52分