https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170518-00000062-reut-int

科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された米研究者らの調査で、
ティラノサウルス族(Tレックス)の恐竜がものを噛む力は小型車3台分の
重量に相当し、骨などを簡単に噛み砕けたことが分かった。

調査では、Tレックスの顎の筋肉の解剖に基くコンピューターモデルと、
ワニや鳥などの子孫の解析を行った。その結果、ものを噛む力は3630キロ
前後と、恐竜で最強だったとみられている。円錐形をした長さ18センチの歯で
計算すると、1平方センチ当たりの力は3万0300キロとなる。

体長約13メートル、体重約7トンのTレックスは、骨を噛み砕いて食べることが
できたため、それができなかった他の肉食動物より優位だったと考えられるという。

今回の研究で、Tレックスは、これまでに調査したどの生物よりも噛む力があると
結論付けられたが、2012年の研究で、Tレックスより数百万年前に生息していた
ワニのデイノスクスが、1万0400キロで噛んでいたと推定されている。


ティラノサウルス。昨年10月にシカゴのフィールド博物館で撮影
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20170518-00000062-reut-000-view.jpg