19日、秋田県湯沢市の消防が心肺蘇生などに使われる薬剤を救急車に積み忘れたため搬送中の男性に投与できず、男性が、その後、病院で死亡していたことがわかりました。
病院の医師は、薬剤を投与しなかったことと死亡とは関連していないと考えられると説明しているということですが、消防は、男性の家族に謝罪しました。

湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部によりますと、19日午前0時すぎ、自宅で心肺停止になった湯沢市内の40代の男性を救急車で市内の病院に搬送しました。
この搬送中、病院の医師から心肺蘇生などに使われる「アドレナリン」の投与を指示されましたが、救急車に積み忘れていたため、投与できなかったということです。

男性は、搬送先の病院で「アドレナリン」を投与されましたが、到着からおよそ20分後に死亡が確認されました。
病院で担当した医師は家族や消防に対し、「救急車で薬剤を投与しなかったことと、死亡とは関連していないと考えられる」と説明したということです。

消防は、今月、救急車を修理する際に「アドレナリン」を降ろしたあと、積み忘れていたということで、男性の家族に謝罪しました。
湯沢雄勝広域市町村圏組合消防本部の杉山暁人消防長は「深くおわびいたします。管理体制をより徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。

配信 5月20日 5時09分

NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170520/k10010988531000.html