ことし1月にタクシーの初乗り運賃を410円に引き下げた東京23区などでは短い距離の利用が増えたことが国土交通省のまとめでわかりました。
東京23区と三鷹市、武蔵野市を営業地域とするほとんどのタクシーは、ことし1月から初乗り運賃を、2キロまで730円から、1.052キロまで410円に引き下げました。

国土交通省が変更後2か月間の利用状況を一部のタクシー会社からまとめたところ、運賃が410円となるおよそ1キロまでの利用回数が去年の同じ時期より35.7%増えたほか、
従来と同じ730円となる2キロまでの利用回数も18.7%増え、初乗り運賃の引き下げで短距離の利用が増加したことがわかりました。

タクシー会社によりますと、雨の日の短距離の利用が増えたほか、お年寄りが自宅からバス停まで利用するケースもあるということです。
一方、6.5キロ以上の長い距離は値上げされましたが、利用回数は横ばいで、この結果、タクシー1台当たりの売り上げは、平均で去年の同じ時期より2.8%増えたということです。

国土交通省は、「タクシーを気軽に利用してもらう狙いについては一定の効果が見られた」と話しています。

配信 5月20日 5時11分

NHK NEWS WEB
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