<がんばれ町の駆除屋たち>

【自動車】
 害獣撲滅のエースで輝かしい戦績を誇る。走行中、クリティカルヒットなら即死、仕留め損なっても深刻なダメージを与える。
 駐車中でもボンネット内に潜り込んだ害獣を、エンジンスタートで仕留める攻撃技も併せ持つ。

【猫いらず】
 元々は鼠をターゲットにした駆除剤だが、害獣の誤食も誘うマルチラウンダー。
 名前の由来は鼠を毒殺するので猫はいらなくなるという意味だが、そのいらなくなった猫も始末してくれるという優れもの。

【雨】
 濡れる事を極度に嫌う害獣の行動を制限してくれる。雨自体に致命的な攻撃力は無いが、長期戦になると飢餓に追い込む。
 そして雨上がりには捕獲箱の餌や毒餌への喰い付きを良くしてくれるサポート役でもある。
 なお、体温調整ができない生まれたばかりの仔害獣を衰弱死させる事もある。

【河川敷】
 普段は害獣に対して住処を提供するような温厚な面を見せるが、ひとたび雨が降ると牙をむく非情なる戦士。
 特に多摩川の河川敷は、害獣だけでなく環境テロリストである餌やりまで駆除するという、駆除人にはできない事をやってのけた大物である。

【犬】
 猫と対をなす愛玩動物だが、昔から害獣の天敵として知られる歴史の長い駆除屋。害獣に噛み付き、振り回しながら地面に叩き付ける。
 小型犬や単独での攻撃力は左程ではないが、群れの時は連係プレイで害獣を追い詰める。

【カラス】
 仔害獣にとっては天敵、成害獣にとっても油断できない捕食者。その攻撃方法は、まず目を潰して視力を奪い、その後生きたまま体を啄ばむ。
 知能的かつ残忍なハンター。

【アライグマ】
 可愛らしい見た目とは裏腹に、特別外来生物に指定される野良猫をも超える害獣。毒をもって毒を制する典型である。
 兵庫県加古川では野良猫に対する戦績もさる事ながら、愛誤たちへの錯誤を誘引し「虐待だ」と大騒ぎした彼らに恥をかかせた策士でもある。

【野良猫】
 まさかの同属。ある時は病原菌・寄生虫・蚤・ダニ等を感染させ、ある時は喧嘩により負傷させ感染症に陥らせる。
 また空腹の害獣は仔害獣を捕食する事もある。害獣の最大の敵は害獣なのかもしれない。