『猫を殺す人間は、人を殺す』

なんて言う人がいるが、決まって例に出すのは
『殺人犯は猫を殺している』

それで言えるのはあくまでも
『人を殺せる人間は、猫を殺せる』

これが真だとすると、同じく真であると言えるのは対偶
『猫を殺せない人間は、人を殺せない』

だけであり、逆と裏である下記は真であるとは言えない。

『猫を殺せる人間は、人を殺せる』
『人を殺せない人間は、猫を殺せない』

これらが真である証明は、別のエビデンスが必要となる。


殺人犯は猫を殺している。
猫を殺している人は、人を殺すに違いない。
これは、「XはYである。Yである。故にXでもある」という形式の論理であり、
論理学で後件肯定の虚偽と呼ばれる。
命題から論証なしで「逆」を導き、それを用いる論証であり、恒真命題ではなく詭弁である