>>106
http://astand.asahi.com/webshinsho/asahi/asahishimbun/product/2014102900006.html
 伊原智人(46)はいま、グリーン・アース・インスティテュートというベンチャー企業の社長をしている。
直訳すると「緑の地球研究所」という大仰な社名だが、従業員は16人、2011年設立の、ささやかな
会社である。
 サトウキビの搾りかすやトウモロコシの葉っぱ。食べられずに捨てられる農業廃棄物を燃料や
アミノ酸に変える――。そんなバイオベンチャーだ。本社は東大キャンパス内の一室にある。



「ピカイチ」と期待されながら原発政策に異を唱え、行動した官僚がいた。最初は「核燃をやめたい」との
電力業界幹部の本音を聞いた資源エネ庁時代、使用済み核燃料の再処理事業にかかる膨大な費用を
疑問視した。その資料「19兆円の請求書」が公になると上司は豹変、経産相や青森県、業界原発部門の
怒りを買った。

退官して6年、福島原発事故後に民主党政権から声がかかり、再び「核燃料サイクル施設の中止」
「2030年代に原発ゼロ」を目指したが……。安倍政権が再稼働を急ぐいま、バイオベンチャーの
現場からエネ政策をめぐる国民的議論の必要性を訴える。