(反町 理 氏 司会)
「政策投資銀行や産業革新機構がその いわゆる半導体業
界に関与するほどプラスになるかマイナスになるか…<略>
政府の関与がどういう意味を持っているのか ちょっと御説明
頂けますか」

 (湯之上 隆 氏 微細加工研究所 所長)
「はい あの1980年代の中旬頃にはですね 日本の半導体
産業っていうのは世界の5割を超えていました 私はこの頃
日立に入社したんですけれども ところがですね そっから右
肩下がりに日本のシェアは落ちて行った…このシェアの低下
を止めようとして経済産業省が主導となって 「国家プロジェク
ト」 「コンソーシアム」 「合弁企業」を斯くの如くたくさん作った
んですよ」

 (反町 理 氏 司会)
「これがみんなそうなんですね?(表を参照しながら)
 これいくつ? いちにぃさん…ハッハッハッ w」
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SIRIJ   半導体産業研究所
STARC  (株)半導体理工学研究センター
ASET   技術研究組合 超先端電子技術開発機構
SELETE  半導体先端テクノロジーズ
エルピーダ
ルネサステクノロジ
ルネサスエレクトロニクス
HALCA  高効率次世代半導体製造システム技術開発
EUVA   技術研究組合 極端紫外線露光システム技術開発機構
DINN
SIP     戦略的イノベーション創造プログラム
ASPLA   先端 SoC 基盤技術開発
MIRAI   次世代半導体材料 プロセス基盤
あすか   半導体先端技術(民間)共同開発
あすか2 (あすか は最も大きかった国家プロジェクト)
TSC    つくば半導体コンソーシアム
CASMAT 次世代半導体材料技術研究組合
TIA    (産総研 NIMS 筑波大 KEK 東大)の5研究機関と
       経団連とで運営する研究拠点
EIDEC  (株)先端ナノプロセス基盤開発センター
 などなど
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 (湯之上 隆 氏 微細加工研究所 所長)
「いや数えなくていいです もう山のように で 結果として
みると 例えば一つ国家プロジェクトができますと 半導体
企業は10数人の社員の出向をさせるんです ですから
十個できたら百数十人が出て行くわけです」

 (反町 理 氏 司会)
「それ強制的に召し上げられるんですね?」

 (湯之上 隆 氏 微細加工研究所 所長)
「その通りです 従って本体はドンドン痩せ細ると だから
私はこの図(画面の表)を書いてて思うのはですね
シェアが落ちるからそれを止めるために国家プロジェクトや
コンソーシアムを作っている 本来はそうなんだけども 国家
プロジェクトやコンソーシアムを作るからシェアが落ちている
んだと こういう風に見えるんですよ 戦力分散」

(by.BS181 プライムニュース 国益と東芝問題 20170426 20:00〜)