インド南部のケララ州で5月19日、自宅に出入りしていた聖職者と称する男性にレイプされそうになった23歳の女性が、防衛のために男性器を切り落とすという事件が発生した。BBCなどが報じた。

インドの警察当局の発表によると、ヒンズー教の聖職者と称する54歳のハリ・スワミ容疑者は、健康状態が悪かった父親のために祈りを捧げる、という名目で、数年前からこの家に出入りしていた。

しかし、女性は、10代の頃からこの容疑者が自宅を訪れるたびに性被害に遭っていたと訴えている。

5月19日の夜、女性はレイプを試みたこの容疑者から身を守ろうと、ナイフで男性器を切断し、警察に自ら通報した。

容疑者は病院で緊急手術を受けた。病院の声明によると、男性器は90%以上が切断されて不安定にぶら下がった状態だった。元通りに縫い合わせることは不可能だという。

タイムズ・オブ・インディアによると、地元警察の責任者は、女性が罪に問われることはないと発表。ケララ州のピナライ・ヴィジャヤン知事は、「勇敢で強い行為」と女性の自己防衛を称えているという。

インド国内では女性のレイプ事件が多発し、大きな社会問題にもなっている。政府は、取り締まりの強化などをアピールしている。

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