2017/5/21 23:56

 21日午前11時20分ごろ、千葉県松戸市常盤平3の金ケ作公園で男が刃物とバットを振り回し、けが人が出ているとの通報があった。
現場で5人がけがを負い、病院に運ばれた。駆け付けた千葉県警松戸東署員が自称松戸市、無職、柴田法雄容疑者(34)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
5人とも命に別条はないという。

 柴田容疑者は「私がやったことに間違いない」と容疑を認めているが、バットで殴ったことは「覚えていない」と話している。

 逮捕容疑は同11時20分ごろ、70代くらいの男性の背中をいきなり包丁で切り付けるなどし、けがを負わせた疑い。

 県警や目撃者によると、柴田容疑者は公園内でこの男性を切り付け、男性が包丁を取り上げた後を追い掛けて草野球の試合中だった園内の野球場に入った。

 その上で、野球場のグラウンドにあったバットを手に取り、野球をするなどしていた40〜60代の男性4人を次々とバットで殴り、周辺にいた人たちに取り押さえられた。

 柴田容疑者は切られた男性と面識がなかったとみられる。自らもけがを負った。自宅マンションの階段や踊り場には多数の血痕が見つかっており、
自ら傷つけた可能性があるという。

 現場は新京成電鉄の常盤平駅から南東に約500メートルの団地内にある公園。

 事件を目撃した人々は「こんなことが起きるとは」「本当に怖い」と驚いた様子だった。切り付けられて傷を負っていた男性を介抱した河野義昭さん(54)は
「体が固まって何もできなかった」と振り返る。

 警察に通報しようとした時に殴られたという自営業の男性。それでも後を追い、通行人を襲っていた柴田容疑者に突進し、
「離せ!」と暴れるのを周囲の人と協力して取り押さえた。この男性は「来る人来る人を殴っていた。必死だった」と話した。〔共同〕

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H5Q_R20C17A5CC1000/