名古屋大医学部付属病院(名古屋市)は23日、2015年7月にがんの手術を受けた20代の男性患者が、翌日死亡していたと発表した。
過去の事例を基に作成したガイドラインが担当医らに共有されておらず、同病院は「処置が不適切だった」とミスを認め、遺族に謝罪した。

発表によると、男性は甲状腺乳頭がんの手術を受けた翌日、容体が急変。術後の頸部(けいぶ)出血が気管を圧迫し、窒息死した。
 
第三者委員会の検証では、男性は筋肉質で首が太く、出血などの判断が難しくなるリスクを担当医らが過小評価していた。
同病院の「頸部術後管理ガイドライン」を参照せず、救命措置も遅れたという。 

記者会見した石黒直樹病院長は「ガイドラインを読んでいれば防げた」と述べた。

配信 (2017/05/23-19:56)
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052301202&;g=soc