米国特殊作戦軍はサプリメントや特殊な薬剤を使って、人間の限界をさらに超えたスーパーソルジャー(超軍人)を作ろうとしている。
こうしたスーパーソルジャーは痛みを認識する最低強度である疼痛閾値が引上げられ、外傷をおう確率も下がり、回復力や困難な条件下での労働効率がぐんとアップする。

オックスフォード大学の研究機関、上廣(ウエヒロ)倫理センターの専門家マイケル・ロビラード氏は、スプートニクからのインタビューに答え、「スーパーソルジャー」開発の構想の道徳倫理面についての見解を述べるとともに、人間の肉体に変更、修正を加えて改良することでその人間の肉体、精神の両面の健康に影響が及ぼされる恐れがあると指摘している。
ロビラード氏はスーパーソルジャー・プログラムのコンテキストでは人間の肉体、精神の健康は極めて重要だとの見方を示している。
人間をスーパーソルジャーへと作り変えるために神経化学物質が使われ、人間の脳を人工知能と結合させる手法が使われるということは人間とロボットを結合させることに等しく、全く別の問題になり、これによって人間性がゆがめられ、その発展が侵されれば兵役が終わったあと、一般の社会に戻る道が断たれてしまう。

スーパーソルジャーの使用については調査研究者らは「殺戮のための単純な機械」にはならないとの見解を表している。
能力が高まれば兵士の責任も重くなる。
このためにはそれに相応する精神的な躾けに大きな注意を割く必要が生じる。

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https://jp.sputniknews.com/science/201705233662855/