中東のイスラエルでは、1967年の第3次中東戦争でイスラエルがエルサレム全域を支配して50年となるのを祝う記念日を迎えましたが、占領された東エルサレムに住むパレスチナ人からは、反発の声が上がっています。

イスラエルは、1967年の第3次中東戦争でヨルダンから東エルサレムやヨルダン川西岸などを占領し、エルサレムの全域を支配下に置きました。

24日はこの出来事から50年となるのを記念するイスラエルの「エルサレムデー」で、東エルサレムにある旧市街では、右派のユダヤ人の若者たちが国旗を振ったり、踊ったりして祝いました。

この日を前に今週、アメリカのトランプ大統領がエルサレムを訪問し、国際的にも占領下にあると位置づけられている旧市街のユダヤ教の聖地「嘆きの壁」を現職の大統領として初めて訪れました。

一方、東エルサレムを将来の国家の首都と位置づけるパレスチナにとっては、占領が半世紀続いていることになります。

東エルサレムに住むパレスチナ人の著述家、ジアド・アブザイヤドさんは、「私が西エルサレムに行けば恐怖を感じるし、イスラエル人は東エルサレムに来ると恐怖を感じる。物理的に統一されても社会的に政治的に分断されているのです」と話すなど、反発の声が上がっています。

5月25日 5時48分 NHKWeb
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170525/k10010994141000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005