金田法相 性犯罪厳罰化の改正案 今国会の成立目指す
5月26日 22時28分

金田法務大臣は性犯罪の被害者支援に力を入れている弁護士と会談し、性犯罪の罰則を厳しくすることなどを盛り込んだ刑法の改正案について、
今の国会での成立を目指す考えを強調しました。

政府は性犯罪に厳しく対処すべきだという指摘などを踏まえ、強姦罪の名称を変更して罰則を厳しくすることや被害者の告訴が無くても起訴できるようにすることなどを盛り込んだ刑法の改正案を今の国会に提出していますが、審議は始まっていません。

こうした中、金田法務大臣は性犯罪の被害者支援に力を入れている上谷さくら弁護士と法務省で会談し、
上谷氏は「性犯罪の被害の深刻さは伝わりにくいうえ、逆恨みをおそれて被害者が告訴しないケースもある。厳罰化は犯罪の抑止にもつながるので、
刑法の改正は被害者にとって悲願だ」と述べました。

これに対して金田大臣は「性犯罪の実態をもとにさまざまなアドバイスを頂いた。国会の会期末までに法改正を実現させるため、
全力で頑張らなければいけないという思いを強くした」と述べ、性犯罪の厳罰化などを盛り込んだ刑法改正案の今の国会での成立を目指す考えを強調しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20