小学校前に首のない鳥…保護者へ注意喚起 動物の仕業も視野/東松山
2017年5月30日(火)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/05/31/06_.html

 東松山市内で3月から4月、民家の門扉前などで頭部のないハトやインコの死骸が見つかった問題。今月29日には、同市高坂の市立高坂小学校近くの路上で、首のない鳥の死骸が見つかり、学校側が保護者向けに注意喚起のメールを配信した。東松山署は人による器物損壊の疑いもあるとみて捜査していたが、小動物が「犯人」の可能性も視野に両面から調べている。
 高坂小の近くに住む主婦によると、昨年暮れごろには数回、近隣住民が鳥の死骸を発見しているという。主婦は今回、再び近くで鳥の死骸が見つかったことから、「子どもの安全を守らないといけない場所で、頻発しているのは怖い」と話す。
 東松山市教育委員会によると、29日午後3時ごろ、児童からの報告で、高坂小が鳥の死骸を把握。鳥はスズメより小さく、首がない状態だったという。同校は保護者宛てに、同様の事案があった場合、「触らない・大人に知らせる」などの子どもへの指導や、見守りをお願いする内容の連絡をメールで配信した。市教委は「警察と連携を進めながら、注意喚起していきたい」としている。
 東松山署は当初、器物損壊の疑いで捜査していたが、周辺の不審者情報はなかった。動物園などによると、小動物が鳥を襲って頭などを食べることもあるといい、同署は小動物による被害の可能性も視野に、情報収集を進めているという。