産業用大麻の生産量日本一の鹿沼市で、県立鹿沼南高(同市みなみ町)の生徒が栽培技術継承のため生産体験で栽培・加工した麻を日光市の世界遺産、日光二荒山神社に奉納した。生徒たちの生産体験は、大麻犯罪の多発を受けた国と県の方針で認められなくなり、「最初で最後の奉納」。生産地からは「生徒たちの真面目な取り組みが、心ない事件によって水を差され気の毒。伝統作物の生産は難しくなる一方だ」と惜しむ声が聞かれた。【花野井誠】

毎日新聞2017年6月3日 地方版
https://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k09/040/166000c