【四日市】環境省レッドデータブックで絶滅危惧U類とされるスイレン科のヒメコウホネ(姫河骨)が、
四日市市和無田町の和無田池(周囲約百六十メートル、貯水量約五千立方メートル)で、例年に比べて一週間ほど早く開花している。

ヒメコウホネは浅い池や沼に生える多年生の水草で、浮葉はスイレンに似ている。六月から九月にかけて、
五個のガク片が花弁のように見える直径四センチほどの黄色いかれんな花を開く。
根茎の内部は白く、乾燥すると動物の背骨に似ているところから名が付いたという。

和無田町民生委員の中田喜幸さん(65)は「自治会環境部を中心に地区住民が一丸となって池周辺を整備して、
地域の貴重な財産として大切に見守っています。
授業で訪れる児童や遠方から撮影に来る人も増えています」と話していた。

伊勢新聞
06月02日
http://www.isenp.co.jp/2017/06/02/3928/