5時42分に富山県警と自衛隊のヘリコプターを発見した。厚い雪に覆われた山肌に目をこらすと、墜落した小型機を確認することができた。
機体は主翼と前部が変形。ただ、「墜落」と聞いて、大破した機体を想像していただけに、原形をとどめていたことに驚いた。事故当時は厚い雲と霧に覆われていたというが、機長は厳しい気象条件の中で、
何とか山を越えようとして尾根に機体が引っかかったのだろうか。雪の上には、小型機が山の尾根から谷に向かって滑り落ちたとみられる跡が約300bにわたって残っていた。
 県警のヘリから降下したレスキュー隊とみられる隊員4人がすでに地上に降りて、救助活動を行っている。500_の超望遠レンズを通して見てみると、機体の中に人が乗っているのが確認できた
しばらくすると、機体右側のドアから1人、また1人と次々に引き出され、雪の上のくぼみに4人全員が並ぶように寝かされた。
顔や腹部などから出血しており、いずれもぐったりした様子で横たわっている。救助隊員の呼びかけに応じる様子もない。周辺の雪は血で染まっていた