https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/52549.wss


- 推奨治療法に関し、Watsonと腫瘍症例検討会の結果とが、最大96%の症例で一致し、治験の被験者選択時間を78%短縮したことを研究が証明
- Watson for Oncologyに前立腺がんが追加され、年末までにがんの種類の8割の治療支援が可能となる予定
- 新たに9つの医療機関がWatsonのオファリングを導入し、Watsonの導入が世界の55の機関に拡大

TOKYO - 06 6 2017:
2017年6月6日

[米国マサチューセッツ州ケンブリッジ - 2017年6月1日(現地時間)発]
IBM(NYSE: IBM)とその共同研究機関は本日、ASCO(American Society of Clinical Oncology) 2017において発表するデータを公開しました。このデータにより、Memorial Sloan Ketteringによるトレーニングを受けたWatson for Oncology、およびWatson for Clinical Trial Matching(CTM)の臨床的有用性を実証します。IBMはまた、Watson for Oncologyの導入に関する最新情報として、これらが多数の病院や医療機関において現在稼動中または導入中であることを発表しました。これらの機関は、オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、中国、インド、韓国、メキシコ、スロバキア、スペイン、台湾、タイ、米国に及びます。また、前立腺がんの治療支援のためのWatson for Oncologyが発表されました。
今回、ASCOで以下の5つの調査結果を明らかにしました。
Watson for Clinical Trials Matchingにより、治験に適した患者を選択するのに要する時間を78%短縮できたことが、Highlands Oncology GroupとNovartisによる技術的な実現性調査(英語)において明らかになりました。16週間の試験中、2,620名の肺がんおよび乳がん患者のデータをCTMで処理しました。CTMは、自然言語処理の機能を利用してNovartisから提供された治験実施計画書を読み込み、計画書の選択/除外基準に対し、カルテと医師の記録からのデータを評価し、全体の94%に上る不適格な患者を自動的に除外します。これにより、治験の被験者選択時間を1時間50分から24分に短縮できました。
Watson for Oncologyは、推奨治療法に関して、肺がんの症例に対し96%、結腸がんに対し81%、直腸がんに対し93%の一致率を達成しました。この一致率は、インド、バンガロールのManipal Comprehensive Cancer Centreにおける研究調査で示された腫瘍委員会による推奨との比較によるものです。

(中略)


当報道資料は、2016年6月1日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52502.wss(US)