http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170607/k10011008921000.html?utm_int=news_contents_news-main_004

6日、再稼働した福井県にある高浜原子力発電所3号機は7日午前2時半に核分裂反応が連続する「臨界」と呼ばれる状態になりました。
高浜原発3号機は6日午後2時、運転員が中央制御室で核分裂反応を抑える制御棒を引き抜くためのレバーを操作して原子炉を起動させ、1年3か月ぶりに稼働しました。

原子炉に差し込まれている32本の制御棒のうち24本が引き抜かれたあと、残りの8本の位置を調整したり原子炉の冷却水に含まれる核分裂反応を抑える成分を薄めたりする作業が行われ、7日午前2時半に核分裂反応が連続する臨界と呼ばれる状態になりました。関西電力によりますとこれまでのところトラブルは起きていないということです。

高浜原発3号機の再稼働で全国で運転中の原発は、鹿児島県の川内原発の2基と愛媛県の伊方原発の1基、それに高浜原発4号機と合わせて5基になりました。


高浜原発3号機では今後、臨界の状態を維持しながら制御棒や発電に使うタービンの性能検査などを行い、問題がなければ9日、発電と送電を始めることにしています。そして、原子炉の出力を高めた状態で検査を続け、来月上旬に営業運転に入る見込みで、関西電力はその後、電気料金の値下げを国に届け出る方針です。

6月7日 4時51分