>>44
それ、後付の理由だよ。
発電用の高速増殖炉ではMAの減量化は難しいというのは日本原子力村の総本山である
ATOMICAが既に認めている話だ。

ttp://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=07-02-01-02より
>3.専焼高速炉による核変換処理
>核変換処理のための原子炉として、軽水炉や高速増殖炉などの発電炉も考えられるが、
>MAのリサイクルによる炉心特性の変化や燃料サイクルへの影響から十分に効率的な
>核変換処理を図ることは困難である。

上記は約10年前の見解だが、その後段で述べられている
>4.酸化物燃料高速増殖炉による核変換処理
>日本原子力研究開発機構では、「常陽」、「もんじゅ」の経験を生かし、ナトリウム冷却酸化物
>燃料高速増殖炉を用いてMA燃焼の基本特性、MA燃料の物性データ(融点、熱伝導度等)、
>MA燃料の装荷法(均質装荷、非均質装荷、ブランケット装荷、ハイブリット装荷等)、希土類
>核種混入の影響、MAサイクルの影響、MA燃焼高速炉の炉心概念の研究を進めている。

の部分がこの10年間で全く進んでいない。したがって今も「高速増殖炉での核種変換は困難」
という見通しは全く変わっていない。

最近になって原発推進派で高速増殖炉でMAが処理できると言い出している君みたいな奴を
よく見掛けるが、現実はほぼ手付かずに近い状況であり実現性は皆無だな。


因みに核種変換処理技術自体は既に1960年代にはあった学問であり、既に1980年代までに
原子力先進国で軒並み失敗に終わっている。日本が今やっているのは周回遅れで再度失敗を
重ねているだけ。六ヶ所村の再処理施設と全く同じ構図であり、成功するためにやっているのでは
なく、建前を守るためにやっている事業。