サウジ国営石油の東証上場誘致 「実現すれば日本の資本市場が認められる」 JPXの清田瞭CEO
産經新聞:2017.6.7 22:34更新
http://www.sankei.com/economy/news/170607/ecn1706070023-n1.html

 東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の清田瞭最高経営責任者(CEO)は、産経新聞のインタビューに応じ、
2018年と見込まれるサウジアラビアの国営石油企業サウジアラムコの新規株式公開(IPO)について、
東証への上場誘致が実現すれば、「日本の資本市場がグローバルに認められたという意義を持つ」と期待感を示した。
主な一問一答は次の通り。

 −−現状の手応えは

 「昨年12月にサウジを訪れ、副皇太子らと面談し、東証は重要な候補で前向きに検討しているとの発言があった。
今年4月には東証の宮原幸一郎社長が現地でサウジアラムコの首脳陣と会い、前向きに検討するとの感触を得ている」

 −−欧米やアジアの取引所も誘致に手を挙げている

 「サウジアラムコは、IPOとしてはかつてない規模になるだろう。それをこなせる株式市場の筆頭はニューヨークだ。
上場会社の時価総額でその次に来るのは東京で、ロンドンは東京の半分程度のスケールだ」

 −−競合にない特色は

 「日本郵政グループ3社のIPOでは、売り出された株式の多くが個人投資家に販売された。サウジアラムコが東証に上場すれば個人投資家色が強まるだろう。
投資家層の多様性も踏まえて検討してほしいとサウジ側に申し入れている」

 −−もし誘致が実現すれば、どんな意義を持つか

 「JPXは発足当初から『アジア地域で最も選ばれる取引所』を目指してきた。誘致できれば選ばれた証拠になり、日本の資本市場がグローバルに認められたという意義を持つ」
=英文サイト「JAPAN Forward」にインタビュー詳報
http://japan−forward.com/the−attractiveness−of−japan−jpx−chief−akira−kiyota−talks−about−new−reasons−to−invest/