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ブラックドッグについて最も古い伝承は、14世紀にデボン州南部のダートムーアに現れ人を殺した黒い犬の話である。
16世紀にはサフォーク州のブライスバーグ教会に黒い犬が現われて2人を殺害した。
近年でも、1972年にデボン州の農家に現れ、火かき棒を投げつけられると硫黄のにおいと共に突然消えている。

ブラックドッグの出現する場所はデボン州ばかりではなく、首都ロンドンのアーメン・コートにあるニューゲート監獄跡地にも、
13世紀に死んだ囚人の化けた「ニューゲートのブラックドッグ」と呼ばれる口から血を滴らせた黒犬が徘徊するといわれている。
また、マン島のピール城の番兵詰所に現れ番兵1人をショック死させた黒い犬「モーザ・ドゥーグ」または「モディ・ドゥー」、
ランカシャーの人間に化ける黒犬「ヘアリージャック(毛むくじゃらのジャック)」は特に有名である。
そのほか、ノーフォーク、バッキンガムシャー、ハートフォード、ケンブリッジ、ドーセット、チャネル諸島にも
類似の黒い不吉な犬が現れるという伝承がある。