すばる望遠鏡などによる観測から、木星に2つの新衛星が発見された。

米・カーネギー研究所のScott Sheppardさんたちの研究チームが、チリ・ラスカンパナス天文台の口径6.5mマゼラン・バーデ望遠鏡や米・ハワイの口径8.2m「すばる望遠鏡」などを用いた観測から、木星に新たに2つの衛星を発見した。

それぞれ、S/2016 J 1(2016年に発見された木星(J)の一番目の衛星)およびS/2017 J 1と符号が付けられた新衛星は、いずれも直径1〜2km程度の非常に小さい天体で、明るさは24等級前後だ。S/2016 J 1は木星から平均2070万km離れたところを600日ほどかけて公転しており、S/2017 J 1は2350万km離れたところを約730日かけて公転している(ガリレオ衛星のうち最も外側にあるカリストは木星から約190万km離れている)。また、木星の小衛星の多くと同様に、いずれも木星の自転に対して逆方向に公転している逆行衛星である。

Sheppardさんたちはさらに、2003年および2011年に発見された後に見失われていた4つの衛星についても再発見した。

今回新発見、再発見された6つの衛星には確定番号が付けられ、これにより木星の総衛星数は69個(うち、確定数は59個)となった。なお、名前はいずれも決まっていない。

ソース/AstroArts
http://www.astroarts.com/article/hl/a/9174_jupiter_moon

画像
http://www.astroarts.com/article/assets/2017/06/7674_satellites.jpg