あっちじゃヘリも飛ばした 戦車にも乗れたよ!100万もする武器を自由に使えた!
それが国に戻ってみれば駐車場の係員にもなれないんだ!!

畜生・・みんなどこ行ったんだ クソ・・
空軍にも友達がいた。みんないい奴だった。あっちじゃ友達はごまんといた。
それなのにどうだ ここには何もねえ・・
ダンフォース、憶えてる。俺、いつかマジックペン一本取って拾い物って
ラスベガスに送ったんだ。俺たちいつもベガスのこと、車のこと喋ってたから・・・
あいつはいつも赤いシボレー(シェビン、シェビーの正式名称)の
コンパッティブル(コンバーチブル)のこと喋ってた。
帰ったらタイヤが擦り切れるまで走ろうって・・

俺たちがいたあの納屋に子供がやってきて、靴磨きの箱を持って『お願い磨かせて』
そう言ったんだ 俺は断ったがしつこくせがむんでジョーイは承知したんだ。
ビールを買いに外に出た。箱に仕掛けがあった。
箱は爆発し、やつの血や肉が俺の体に・・・
すごい悲鳴だった!あいつの血や肉が俺の体にべっとりついてこんなに!!
引っぺがさなきゃならなかった!友達が、俺の体中に飛び散って!
俺、なんとかあいつを抑えようとした!けど、どうしても内臓がどんどん出てくるんだ!
どうにもできなかった!あいつ言うんだ『俺うちへ帰りてぇー帰りてぇー』
そればっかりだ『国へ帰りてぇー 帰ってシボレー乗り回してえよー』
でも・・あいつの足が見つからねえんだ・・足が見つからねえんだ・・
あれが頭にこびりついてる もう7年にもなるのに・・毎日思い出すんだ。
目が覚めてどこにいるのか分かんねえ時もある 誰とも喋れねえ・・
時には一日・・一週間も・・忘れられねえ・・あれが・・