AIIBは、参加国に自国の出資金額を自由に決める権利はない。
出資金額はGDP比で計算され、出資総額が総会で決議されたら、その負担
比率に応じた出資を行う義務がある。
義務に応じなかった場合は処罰の対象となり、最悪の場合は脱退させられる。
脱退した場合、それまでに納めた出資金は没収され返還されない。

AIIBの出資には以下の規則がある
・出資総額の75%は、アジアの加盟国が負担し、残り25%は、アジア以外の
 加盟国が負担する。
・それぞれの地域の出資額は、その地域の加盟国のGDP比により決定される。

昨年の各国のGDPは、アメリカ 18兆5691億ドル、中国 11兆2182億ドル
日本 4兆9386億ドル、EU合計 16兆4083億ドルだ。
話を単純化するために上記4者が出資規則で出資する場合、負担比率は
アメリカ 13.27% EU 11.72% 中国 52% 日本 23%だ。
他の加盟国がいるからこの比率は下がるが、それでも出資総額の1/5を日本は
負担する「義務」を負うわけ。

総会で「総出資額1兆ドル」とか決められたら、なんと2000億ドルもの外貨を
出資しなければならなくなる。
こんな滅茶苦茶なルールを持つ組織には加盟できないよ。