ブリュッセルの駅で爆発 市民にけがなし テロの可能性も
6月21日 9時41分
ベルギーの首都ブリュッセルの駅で20日、爆発があり、関与が疑われる男は軍の兵士の銃撃で死亡し、検察はテロ事件として捜査しています。
20日夜、ブリュッセルにある市内の主要な鉄道駅の1つ「ブリュッセル中央駅」の構内で爆発がありました。警察によりますと当時、駅の構内には多くの利用者がいましたが、けが人はいないということです。

爆破への関与が疑われる男は警戒に当たっていた軍の兵士の銃で撃たれ、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。男の身元や爆発当時の詳しい状況はわかっていませんが、地元のメディアは目撃者の話として爆発したのは男が持っていたカバンで、男は爆発直前にアラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいたと伝えているほか、男は爆弾を仕込んだベストのようなものも身に着けていたと伝えています。検察はテロ事件として捜査を進めています。

ブリュッセルでは去年3月、国際空港や市内の地下鉄で爆発が連続するテロで30人以上が犠牲となったほか、イギリスでもこのところテロが相次いでいることから警察は警戒を強めていました。今月22日からはブリュッセルでEU=ヨーロッパ連合の首脳会議が始まることから警察は警戒と監視態勢をさらに強化することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011024681000.html?utm_int=news_contents_news-main_003