秋田県仙北市田沢湖玉川で5月にクマに襲われたとみられる女性が死亡した事故を受け、市が現場周辺への入山自粛を呼び掛けたにもかかわらず、今月20日までにタケノコ採りに延べ約3200人が入山したことが26日、市のまとめでわかった。

前年のほぼ同期に比べて約200人しか減っておらず、市は「タケノコ採りを商売にしている人が多いことなどが減っていない原因」と分析している。

死亡事故を受け、市は、玉川地区の林道2か所に職員を配置。タケノコ採りに訪れた人から入山料を集めず、入山自粛を呼び掛けた。
だが、林道に設けたバリケードを動かすなどして入山する人が相次いだという。

市の集計によると、タケノコ採りの人数は、事故が発生した5月27日から6月20日までの25日間で計約3200人に上った。
林道別にみると、事故現場から数キロしか離れていない「黒石林道」は昨シーズン(5月28日〜6月16日、20日間)に比べて約400人減って約1800人だった。

現場から10キロ以上離れた「小和瀬林道」は約200人増の約1400人に上った。

市は引き続き入山自粛を呼び掛けている。

配信 2017年06月27日 08時04分
YOMIURI ONLINE
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