産経ニュース 【ニュースの深層】 百田尚樹氏の講演中止 ウラに何があったのか 一橋大の大学祭実行委の男子学生が“圧力”を語った
http://www.sankei.com/premium/news/170627/prm1706270001-n1.html

反対の動きは、主に3つの方向から起きたという。一橋大の大学院に在籍する学生が代表を務める、研究者やNGOらでつくる団体「反レイシズム情報センター(ARIC)」は、
百田氏が在日外国人に対して差別的な発言を繰り返してきたとして、差別は許さないとする署名約1万人分提出。

大学院生が中心の「講演会中止を求める一橋生有志の会」は開催反対の署名とともに、反差別規定をつくるべきだと求めた。
教員からも反対の声は上がり、実行委には「一橋大の品格をおとしめる」「中止しろ」などのメールが届くようになったという。

さまざまな形で中止を求める声が寄せられても、「表現の自由は民主主義の根幹だという信念を持っていた。
中止は考えていなかった」と男子学生。開催の道を探るべく反対派との折衝にあたり、警備体制強化の検討を重ねていたが、心は疲弊していった。

 5月下旬、ARICと2回にわたり話し合いを実施。

外国籍の学生を伴って臨んだARICのメンバーは、席上で
「講演開催の事実や内容にショックを受け、自殺する人が出たら賠償責任を取れるのか」
「講演をきっかけにヘイトクライムが起きて負傷者が出たらどうする」などと詰め寄った。
「責任を追及されると、もう何も言えなくなってしまった」