http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H24_Y7A620C1EE8000/

2017/6/28 20:26

 総務省は病院での通信機器の安全利用を促進するため、全国レベルの協議会を設立した。無線を使った医療機器の普及で、電波の混信などのトラブルが起こっているため。28日に開いた全体会合を手始めに全国11カ所で今夏から議論を始め、医師や看護師らに無線機能が付いた医療用器具の適切な使い方を知ってもらいたい考えだ。

 病院内では電子カルテや、遠隔で入院患者の状況を把握する装置など、無線を使う機器が多く使われている。ただ、無線LANの機器の配置によっては通信が混線し、データが送受信できないトラブルが起こっている。総務省の調査によると、医療機関でトラブルが発生した機器のうち、7割を無線LANが占める。

 総務省では協議会を通し、医療従事者に電波の利用の知識を身につけてもらう方針だ。