青森県私立学校教職員組合連合(県私教連)は28日、経済的な理由で県内の私立高を退学した生徒が2016年度に少なくとも3人いたという調査結果を公表した。同じ理由による私立高の中退率は全国調査の0.019%に対し、青森県が0.035%だった。

 県内の私立学校21校を対象に今年4月に調査し、中学校3校(313人)と高校15校(8544人)から回答を得た。3カ月以上学費を滞納している中高生は124人で、そのうち77人が6カ月以上の長期滞納者となっている。

 県内の私立学校の滞納率は中学校が1.60%で、高校は1.39%と全国調査(0.25%)の5.6倍だった。

 県私教連の蒔苗克敏書記長は「年収350万円以上の世帯に対する県の就学支援費補助がないことも影響している。低所得者層だけでなく中所得者層への支援充実を訴えていきたい」と語った。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170629_23035.html