よくドイツはハイパーインフレのせいでヒトラー台頭を招いた、とか思ってる奴がいるけど、
それは大間違いなんだよな。

ドイツのハイパーインフレは1923年の話(ヒトラーの10年も前)。その後、金本位制に復帰して
かつ通貨の切り上げを実行して、ハイパーインフレはすぐに収まった。

その後、世界恐慌が起きて不景気になったんだけど、ドイツは賠償金をチャラにしようとして
さらに引き締めて不景気にしたんだよな。その結果物凄く失業率が上がって国民の不満が高まった。
その結果ナチスが台頭したんだよ。

つまり当時のドイツ社民党のデフレ政策のせいで失業率が物凄く上がったから、ナチスが台頭したんだよ。
(当時のドイツの左翼は、金本位制離脱や金融緩和に反対していた)

で、ヒトラーはケインズ的政策をとって失業を減らしたってわけ。


そこから得られる教訓は

「デフレ政策をとると、失業が増えて、ファシズム(極右)が台頭する」ということ。