>>278
アニメを字幕なしで理解したい層が必死で日本語を勉強したら、その先は芳醇な日本語コンテンツの大海原が開けていた。
そんな元々アニメ好きの彼らが飛びついたのは、マンガとともにライトノベルだった。
所々にイラストが載るとはいえほとんど活字の小説なのだが、人気のラノベはアニメの原作にもなると言う事で、
アニメ好きの日本語学習者はこぞってラノベに飛びついた。
そして、自分の愛読したラノベタイトルがアニメ化決定の報を聞けば、日本の読者のように喜んで向こうの掲示板でも話題になったりした。
また、アニメ化に際して尺の制限の為にどれだけ改変されるのだろうか?と言うような通の議論が交わされるに至る。もうほとんどタイムラグ無しの状況だ。
そうした層がかなり育ってきた所為(お陰?)により、
日本で放送されたコンテンツはそれほど時間を置かずにfansubとして字幕が付いて違法アップロードされることになる。

また、そうした状況が新たなファン獲得に働き、新たな日本語学習者を増やす契機となる。このような状況を歓迎する向きと同時に、古い感覚の(日本人に対するネガティヴな感情を持つ)西欧人らは、苦々しく感じている向きもある。

逆の目に振れると返ってマイナスとなるだけに、現時点ではかなり分水嶺に近い状況だといえよう。このまま、大きな反動もなく、じわじわと日本のコンテンツの影響力が拡大していけば、
日本人的な、あっ(察し)みたいな感覚も西欧人にも身についてくるものと期待したいところだ。つまり世界が優しさに包まれるような、全世界が、ロールプレイングゲームでよく出てくる白魔法のヒールのように、癒しの空間に包まれるような、
そんな感じになれば争いごとは自ずと収束していくのではないか?などとお花畑に浸ってみる。