自民党が都議選で過去最低議席の大敗を喫したのに対し、公明党は候補者全員が当選し、国政の連立与党が明暗を分けた。
公明党が都議会自民党との協力を解消し、都民ファーストの会と連携したことに自民党内で不満が広がっており、自公関係にしこりを残した。

公明党の山口那津男代表は二日夜の記者会見で、自公連立について「いささかの揺るぎもない。結束して国民の期待に応える」と強調した。
自民党の下村博文幹事長代行も民放テレビ出演で「自公政権は揺るぎなく続く」と応じた。

ただ、双方の本音は異なる。自民党の閣僚は、敗色が濃厚になる中で「公明党が離れたからだ」と言い放った。
公明党議員も「自公関係に亀裂が入らなかったと言えばうそになる」と認める。

両党は一九九九年から協力関係を強めてきたが、今回は敵、味方に分かれて戦っただけに亀裂は深刻だ。
自民党の古屋圭司選対委員長は二日夜のNHK番組で関係修復には「少し時間がかかる」と指摘した。 (山口哲人)

配信 2017年7月3日 朝刊
東京新聞 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201707/CK2017070302000116.html