小林よしのり

現在の自民党支持など、どこかにイメージの良い政治家さえ現われて、
政党らしきものを作れば、あっという間にそちらへ支持が流れてしまう程度のもの
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とりあえず自民党の歴史的惨敗は良かった。
都議選だが、もはや国政選挙の様相を呈したために、「反・安倍政権」の票が、都民ファーストや共産党に大量に流れた。
世論調査の支持率以上に、安倍政権への不満や怒りは溜まりに溜まっているということだ。

「共謀罪」に見る「熟議拒否・採決強行」、「森友・加計学園」に見る「公平性の欠如」、
そして各議員たちの目を覆うばかりの下品さ、知性欠如、政治家としての資質のなさが目立ちすぎる。

秋葉原で起こった「安倍やめろコール」を安倍首相は「こんな人たちに負けない」と公然と言い放った。
ネトウヨと同じ感性を持つ安倍首相にとっては、自分を嫌う者は左翼・プロ市民しかいないと信じ込んでいるのだろう。

あの「やめろコール」に、どれだけ多くの国民が溜飲を下げたか、安倍晋三くんには想像もつかないのだ。

現在の自民党支持など、どこかにイメージの良い政治家さえ現われて、
政党らしきものを作れば、あっという間にそちらへ支持が流れてしまう程度のものだ。
それほど自民党・安倍政権への支持率というものは脆弱で、砂上の楼閣のようなものなのだ。

安倍政権が盤石だと思い込んで、今のうちに政権に寄生しておこうと考えた
「言論人」や「お笑い芸人」も、いつの間にか信頼を失ってしまう結果となるだろう。

これから安倍政権は内閣改造を行なって、大衆受けする閣僚を陳列し、
「反省」とか、「謙虚」とか、「出直し」などと言いながら、国民を騙すきれいごとだけの政策をぶち上げるだろう。
果たしてそれに国民は騙されるのか?