>>458

そんな事言ってないようだが?
--------------
先ほどの閣議でこの内閣は総辞職をいたしました。
昨年の九月の二十四日の発足以来、約一年。
国民の皆様からいただいたご支援に改めて心から感謝を申し上げます。

私は就任時の所信表明で、強い日本を作ること、明るい日本というようなことを、
国民の皆様にお約束をさせていただきました。
一年という短い期間でありましたが、日本のために全力を尽くしたと思っております。

戦後最大とも云われた世界同時不況への対応。
テロ対策や海賊対処などの国際貢献。
また、北朝鮮や新型インフルエンザへの対策、危機から国民を護ること。
そして安心な社会を目指すこと。

残念ながら、道半ばで退任することになりました。

今日本は多くの難しい課題に直面をいたしております。
しかし、振り返ってみてください。
日本は六十四年前、敗戦の焼け野原から立ち上がって、
半世紀以上にわたって、平和と繁栄を続けます。
これは諸外国から見て尊敬される成功モデルでもあろうと存じます。

そして、今、日本には将来への発展の”種”が多くあります。
特に今後の経済発展の使命を制する、そう云われております。
省エネの技術や環境技術において、日本は世界の先頭を走っております。
豊かで安心な社会と、そして勤勉な国民性も健在であります。

国民の努力、そして政府の適切な舵取りがあれば、
日本が発展しないはずが無いと存じます。
自信と誇りを持っていると思っております。
その発展の上に立って、安心社会を築いていくべきであり、
合わせて日本は国際社会の一員として、世界に目を向けていかなければなりません。

内向きになっていてはダメです。アジアの日本、世界の日本として、国際社会の安定と
発展に一層貢献していかなければならないと存じます。

私は日本と日本人の底力に一転の疑念も抱いたことはありません。

これまで、幾多の困難を乗り越え、発展してきた日本人の底力というものを信じております。
日本の未来は明るい。未来への希望を申し上げて、
国民の皆さんへのメッセージとさせていただきたいと存じます。ありがとうございました。

最後になりましたが、一年間お付き合いいただきました記者の皆様方に大して御礼申し上げ、
私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。