http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H6V_U7A700C1CR8000/

2017/7/4 20:34

 京都大は4日、再生医療に使う胚性幹細胞(ES細胞)を2018年2月にも研究機関へ提供すると発表した。6月30日に国の承認を受けており、病気の治療法の研究などに活用してもらう。ES細胞はiPS細胞と同様に体内の様々な臓器になる能力があり、再生医療への応用に期待が集まっている。

 ES細胞は人の受精卵で作るため、倫理的な懸念から、国内では医療応用に向けた研究が遅れていた。一方、欧米では臨床試験などが始まっている。

 京大は10年間で20種類ほどのES細胞を作製する予定。末盛博文准教授は「ES細胞が向くのか、iPS細胞の方がよいのかは病気によって違う。比較しながら研究を進めたい」と話した。