九州北部を中心とした豪雨による多数の安否不明や土砂災害の発生を受け、政府は6日午前9時から、首相官邸で関係閣僚会議を開き、被害情報の把握や人命救助に全力であたることを確認した。
麻生太郎副総理兼財務相や菅義偉官房長官、稲田朋美防衛相らが出席した。

会議では、麻生氏が「7月の降雨量のほとんどが半日でいっぺんに集中し、想像を超えるものになっている。
異常事態であることに間違いない」と説明。「河川の氾濫(はんらん)、土砂災害はこれからも発生が予想される。数多くの安否の不明者がいる。事態は極めて深刻な状況にある」と述べた。

土砂崩落で孤立している福岡県東峰村について、麻生氏は「連絡がとれるところまできた」とし、「強いリーダーシップを発揮し、被害者の救命・救助、住民の避難対策など、被害の拡大防止に全力を尽くしてもらいたい」と指示した。
安倍晋三首相は、ドイツで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせた欧州6カ国歴訪のため、日本を離れている。

関係閣僚会議で話す麻生太郎副総理(左から2人目)=6日午前9時1分、首相官邸
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配信 2017年7月6日10時07分
朝日新聞デジタル
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