【ワシントン=加納宏幸】米太平洋空軍はB1B戦略爆撃機2機が6日、東シナ海上空で航空自衛隊のF15戦闘機2機と共同で初めてとなる夜間訓練を実施したと発表した。尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で領海侵入を繰り返す中国や、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮を牽制(けんせい)したとみられる。

 B1Bはグアム・アンダーセン空軍基地から東シナ海に飛来し、自衛隊機と訓練を実施した。米軍機と自衛隊機の相互運用性を高める狙いだという。B1Bはその後、中国が領有権を主張する南シナ海の上空を飛行して、グアムに戻った。

 米太平洋空軍は声明で「今回の任務は、国際法で許された場所であればどこでも米国が航行の自由の権利を行使することを示した」と強調。また、訓練は日本など同盟国との「継ぎ目のない作戦実施」を可能にするものだと指摘した。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/170708/plt1707080007-s1.html