北海道日高地方のアイヌ民族の有志グループ「コタンの会」が、北海道大が保管するアイヌの遺骨計198体の返還を求め、近く札幌地裁に提訴することが8日、関係者への取材で分かった。北大に対するアイヌ遺骨返還訴訟では、過去最多の遺骨数となる。

 関係者によると、返還を求めるのは1930〜70年代に北海道静内町(現新ひだか町)と浦河町から持ち出され、北大が研究目的で入手した198体。コタンの会は、遺骨をもともとあった地域に戻すべきだとし、訴訟を経ずに返還できないか模索していた。北大が司法手続きを通じた形を望んだため、提訴に方針転換した。

2017年7月8日 11時33分東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017070801001157.html