南極では、日本ではみられない多彩な自然現象を観察できる。太陽の動きもその一つだ。

 5月上旬の昼の長さは6時間弱。日々短くなり、月末にはわずか30分に。それから7月中旬まで、太陽が昇らない「極夜」となる。昭和基地ではこの間、野外調査のデータをまとめるなど屋内で過ごすことが多くなる。

 極夜の前後には、太陽が地平線すれすれを移動する奇妙な光景がみられる。通称「転がる太陽」だ。写真は7月、同基地でカメラを固定し多重露光で撮影されたもの。日本では盛夏を迎えるころ、南極の人々はようやく昇った太陽をありがたく拝んでいるのだろうか。(草)

2017.7.10 11:27
http://www.sankei.com/life/news/170710/lif1707100026-n1.html

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