「日本一危険な滑り台」再び使用禁止 2歳男児けが
2017.7.11 12:44更新
http://www.sankei.com/west/news/170711/wst1707110056-n1.html



 「日本一危険な滑り台」としてテレビやインターネットで話題となった愛媛県今治市の「朝倉緑のふるさと公園」の滑り台で4月、親族と一緒に遊んでいた2歳の男児が額を10針縫うけがを負っていたことが11日、市への取材で分かった。事故を受け、市は再び使用禁止にしている。

カーブでバランス崩し、転落防止柵に額ぶつける

 市によると、4月23日、未成年の親族が男児を抱いて滑り、カーブでスピードを落とそうとしたがバランスを崩し、男児が両脇に取り付けられている金属製の転落防止柵に額をぶつけ、救急搬送された。

 市は、小さい子供が使用する場合は保護者に注意を促す看板を設置していた。当時、男児の保護者は降り口付近にいた。市は「安全基準は満たしているが、対策を検討する」として、事故翌日から使用を禁止した。

 滑り台は全長約70メートル、平均傾斜角度は約27度。滑り方によっては猛スピードが出て、降り口から勢いよく飛び出すことがある。テレビ番組で紹介されたほか、危険な滑り方をしてネットの動画に投稿する若者などが増え、市は昨年9月に使用を禁止。同10月、利用者と周辺の人がぶつからないよう安全対策を取って再開した。