札幌市中央卸売市場(中央区)で11日、サンマの初競りが行われ、1キロ当たり40万円の高値をつけ、昨年つけたこれまでの最高値20万円を更新した。

 同市場には、流し網漁で取れ、10日に釧路港などで水揚げされたサンマ計約600キロが入荷。最高値のサンマは7匹入りで、1匹約5万7000円になる。競りを担当した卸売会社の担当者は「例年、流し網のサンマはご祝儀相場で高値がつくが、ここまで来るとすごいとしか言いようがない」と話した。

 最高値で競り落としたのは、同市中央区南3西5の回転ずし店「活一鮮かついっせん」。同日夜から、1貫888円で提供した。実際に食べた札幌市東区、会社員(47)は「サンマは大好きだが、初物を食べる機会はそうそうない。格別の味です」と満足げだった。

 サンマ漁は8月以降、棒受け網漁が始まって本格化するため、値段も落ち着いてくるという。
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