もうすぐ夏休みだ。虫捕りや川遊びは今は昔、今どきの学生たちは「勉強しなさい」「外で遊びなさい」などの親の小言を振り切って、スマホゲームに没頭する向きも多いのでは?
だが最近、コンビニのイートインコーナーやファストフード店などでも導入が進んでいるフリーWi—Fiに、様々な危険性が潜んでいるというから気をつけたい。

セキュリティーソフト「ノートン」を開発・販売しているシマンテック社のノートン事業統括本部の古谷尋氏はこう語る。

「今の若者は『ギガが減る』と言って4GやLTEの使用を嫌い、なるべくフリーWi—Fiにつなごうとします。
ただ、アンドロイド用無料アプリで通信が暗号化されていないアプリは全体の33%。
フリーWi—Fiの環境下でこうしたゲームを起動して個人情報を盗まれたり、せっかく課金して育てたキャラが盗まれ“キャラ売買”されてしまい『ユーザーは見つかりません』などと表示されるケースも起きている」

古谷氏は「メールアドレスだけでもブラックマーケットでは1個50円くらいで取引されます。氏名や口座情報もセットならさらに高く売買される」と指摘。
親の目を逃れてゲームし放題のフリーWi—Fiにたどり着いたが最後、10代の個人情報が丸裸にされる危険性が潜んでいるのだ。

一体どうすればいいのか。「ネット通信経路に暗号化をかけて誰が見ても分からないようにするVPNソフトを使うのが安全ですが、日本では半数近くの人が『聞いたこともない』という反応です。
オリンピックで観光に来る訪日外国人のためにWi—Fiスポットを増設する計画もある中、人の集まる東京にはハッカー集団の来日も必至で、サイバー犯罪への対策が必要」と古谷氏。
ハッカーにカモにされる東京で、個人情報ダダ漏れ状態でネットを利用することほど危険なものはない。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/13337842/