>>1
「家計運営に満足している割合」は、年収500万円以上ではそれほど変わらないでは、「家計運営に満足している人」は、年収別にどれくらいいるのでしょうか。
「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」+「思ったような家計運営ができた」の両者を足したものを「家計運営に満足している人」として、計算してみました。

「家計運営に満足している人」
●年収300万円未満・・・19%
●年収300〜500万円未満・・・29.9%
●年収500〜750万円未満・・・41%★
●年収750〜1,000万円未満・・・43.8%★
●年収1,000〜1,200万円未満・・・52.2%
●年収1,200万円以上・・・42.9%★

年収1,000〜1,200万円未満の人は、52.2%と高い数値ですが、年収1,200万円以上の人(42.9%)と、年収500〜750万円未満の人(41%)、年収750〜1,000万円未満(43.8%)の人と、数値がほとんど変わりません。

”家計運営の満足度は、必ずしも年収に比例しない”ことがわかります。

年収が増えると、出費がどんどん増えてしまうことに注意
今、年収1,000万円以上の人も、新入社員時代からその年収だったという人はほとんどいないでしょう。
最初は少ない年収で、スキルアップ、ステップアップなどによって少しずつ年収が増えていったはずです。

ここで注意したいのが、入ってくるお金が増えると、それだけ出費が(いつの間にか)急激に増えてしまいがちだという点。

お給料が増えたから…「外食を増やそう」「気軽にタクシーに乗ろう」「いい部屋に引っ越そう」「細かいことは気にせず、どんどんお金を使っちゃおう」「貯蓄がなくても、またお給料が入るからいいや」——と、
出費が右肩上がりに(収入アップよりも急カーブで)増えてしまいがちなのです。

もちろん、がんばって稼いだ自分のお金。楽しみが増えていくことは大変うれしいものです。仕事が忙しくなれば1日の時間が貴重ですので、時間短縮のためにお金を使う機会も増えることでしょう。

一方で、収入が増えた分、貯蓄も増えればいいのですが…貯蓄は以前とかわらず、出費ばかりがどんどん増えていく落とし穴に陥りがちです。年収1,000万円以上あっても収支がいつもカツカツ。自転車操業で貯蓄がまったくない…という方もいらっしゃいます。

いざというときに使える大きなお金がないと、年収が少なくて貯蓄が数百万円ある人よりも、心身の余裕がなくなってしまいますよね。

貯蓄が増えるにつれて、老後の心配度が減っているというデータがあります。
年収も気になるかもしれませんが、心の安定には“貯蓄”が大切だとわかるのではないでしょうか。
貯蓄があるかどうかで、将来の自分ができることが、大きく変わりますから。

「年収が高くなれば、幸せになれそう…」というのは、実は幻想だったとも言えます。「年収が高い人っていいな」と思っていても何も始まりません。
日々自分のやるべきことにまい進しつつ、「貯蓄を始めること」で、幸せに一歩ずつ近づいていきませんか?

おわり