http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170715/k10011059881000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

ロシア外務省は、アメリカとロシアの高官による協議が今月17日に開かれると発表し、アメリカがサイバー攻撃への報復だとして続けている措置について、解除に向け協議で進展がなければ対抗措置を取るとけん制しました。
アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は先週、初めて行った首脳会談で、関係改善を模索することで一致しました。

これを受けロシア外務省のザハロワ報道官は14日、アメリカのシャノン国務次官とロシアのリャプコフ外務次官による協議が今月17日、ワシントンで開かれる、とロシア側として正式に発表しました。

アメリカはロシアによるサイバー攻撃への報復だとして、アメリカに駐在しているロシアの外交官を国外退去させたり、アメリカ国内にあるロシアの外交官のための施設を差し押さえたりする措置を去年から続けています。

ザハロワ報道官は今回の協議について「なんらかの進展がなければわれわれも対抗措置をとらねばならないだろう」と述べ、解除に向け進展がなければ、ロシアに駐在するアメリカの外交官の一部を国外退去させるなど対抗措置をとるとけん制しました。

ロシアとしてはトランプ政権への移行を見越してこれまで控えてきた対抗措置を示唆することで、アメリカ側から前向きな対応を引き出したい狙いがあると見られます。

7月15日 5時40分