産経WEST2017.7.15 19:55更新
http://www.sankei.com/west/news/170715/wst1707150081-n1.html

 JR西日本は10日、線路上の不具合を画像分析で検知する新システムを山陽新幹線で9月から試行導入すると発表した。枕木のひび割れやレールの金具の脱落などを瞬時に見つけるカメラを搭載した専用車両を動力車がけん引する。作業員が目視で行う従来の検査と併用して性能を確かめ、4〜5年後の実用化を目指す。

 JR西によると、整備が必要な箇所を自動で見つけ出すシステムの導入は国内で初めて。将来は北陸新幹線や在来線でも導入する予定だ。来島達夫社長は記者会見で「安全と作業効率を高めていきたい」と話した。

 7台のカメラが線路をさまざまな方向から撮影し、測定する。線路の保守点検は現在、作業員が夜間に歩いて目視で行っているが、検査できるのは1時間に2キロ程度。車両を使うことで約50キロに検査範囲が広がる。