民政移管から6年、経済発展が注目されるミャンマーで人身取引の被害が深刻化している。

2012年から4年間、被害者保護でミャンマー政府を支援した
日本の国際協力機構(JICA)は年内にも支援を再開する予定だ。
中国人男性との強制結婚が相次ぐ北部のシャン州を訪ねた。
(編集委員・大久保真紀)

「娘がどこにいるのかわからない」

シャン州の街、ラショー郊外に住むカウンツィンさん(50)は竹を編んだ小さな家で訴えた。
少数民族のカチン族。
次女のマトゥさんは4年前、16歳のときに行方不明になった。
親類の女に「中国で良い仕事がある」と言われ、家を出た。

1年以上たち、カウンツィンさんはその親類に誘われた。
「(次女は)中国人と結婚した。結婚式に行かないか」。
長男(10)と一緒に国境を越えた。

ところが、中国・昆明近くの村の中国人の家に娘はいなかった。
中国語は理解できず、訳も分からないまま
「男にナイフで脅され、荒れ地で土の塊を砕く仕事をさせられた。長男は牛小屋に閉じ込められた」。

写真:「娘に会いたい」。自宅の前で話すカウンツィンさん。長男と
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写真:地図
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以下ソース:朝日新聞 2017年7月16日12時28分
http://www.asahi.com/articles/ASK7D644RK7DUTIL049.html