高橋是清は、外債の営業活動で有名だが、
日露戦争では、最新鋭兵器を大量投入して
消耗戦を繰り広げたにもかかわらず、
結果は、引き分けのような勝ち方となり、
賠償金が取れなかったことによって、
その後、大増税の嵐となり、
国民負担は増大し、庶民生活は困窮した。

そして、軍部でも、軍縮を余儀なくされ、
若手が軍縮に反対するクーデターを引き起こし、
緊縮の矢面に立っていた高橋らが殺されてしまった。

だから、太平洋戦争について、
日本国民が反省するところがあるとすれば、
役人やら、利権ゴロを抑え込むことができなかったということだが、
当時の政治状況を考えれば、これは不可能に近いのではないかと思われる。

それはともかく、
この日露戦争の借金を、日本が返し終わった頃に、
ちょうど、チェルノブイリ事故や、ソ連崩壊や、
バブル崩壊が起きた。

100年債とかいうのは、さいきんよく話題に上っているが、
通貨価値の変動なんかを考えると、サギみたいなもんなんだよ。

税金が上がれば、生活コストも高くなるが、
生産性は上がるわけないから、
ますます仕事が外国に逃げていく。