http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201707/CK2017071902000112.html
ウイグル学生拘束、エジプトで相次ぐ 中国の要請受け送還か 2017年7月19日

エジプトで七月に入り、中国西部・新疆ウイグル自治区出身の留学生らが治安当局に相次いで拘束されている。
イスラム教徒が多いウイグル族への締め付けを強める中国政府の要請を受けた措置とみられ、一部が強制送還された。

中東メディアや六日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、少なくとも十二人が送還され、二十人以上が拘束された。

学生の一部は、カイロにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルで学んでいた。中国はイスラム過激派のテロ対策の一環で、
政治活動への関与などを検査するために五月二十日までに帰国するよう留学生に命じていたが、迫害を恐れてとどまっていたとみられる。

 ウイグル人学生(30)は本紙の取材に、七月五日にアズハルで学んでいた知人(35)宅に警察が押し入り、連行されたと明かした。
「合法的に滞在していたのに、理由が分からない。拘束されたのは一部で、地方政府が対象を選別しているのではないか」と不安がった。